建築と健康の養生 Architecture For Healthcare

様々な湿気対策

家から湿気を追い出すには、ひとつの方法だけでは対応できません
家の造りや周辺環境に応じて、複数のコツを使いこなすことが大切です

自然の風を生かした湿気対策

 昔は木造建築で、至る所にすき間がありました。現代建築では密閉性が高いため、普通にしていてもなかなか空気が循環しません。屋内の空気を換えるには、なんらかの工夫が必要になります。例えば、通風用の小窓を作ってみる。屋外の風が入ってくるよう工夫します。現代における湿気対策は、室内で停滞した熱や湿気を、どれだけ短時間に外へ排出するかが最大のポイントとなります。自然の風を生かした通風口を作ることができれば、建物も痛まず、結果的に長持ちさせることができます。
 風の通り道を作る際には、窓の位置に気を付けましょう。窓の反対側が壁になっていると、風が抜けられず、空気が溜まることになります。風の通りをよくするには、窓から入った空気が抜けられるよう、扉や窓の位置を考えてみましょう。暖かい空気は上に流れ、冷気は下に流れます。風の通り道を作るには、この空気の性質を上手く利用します。空気の入り口を低い位置に、出口は高い位置につけると、自然に換気できます。

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   小窓を使って換気       自然の風を利用しよう LinkIconクリックで拡大)

湿気を吸収するインテリア素材

インテリア素材に、竹や籐、わらを使用する。これらは、肌触りがよく、湿気を吸収する性質を持っています。東南アジアでは、部屋に湿気が溜まらないよう、インテリア素材に工夫がなされています。

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   素材を工夫した湿気対策 LinkIconクリックで拡大)

部屋干しは、時期や天気を考えて効果的に

人が快適な湿度は一般的に40~65%ぐらいです。洗濯物を部屋干しすると、10%ほど部屋の湿度が上がると言われており、通常は避けたほうが無難です。洗濯後の衣類に含まれる水分は、洗濯物5kgで約3リットルと言われています。部屋干しするだけで、3リットルもの湿気が室内に放出されることになります。カビやダニが大喜びしそうな環境です。梅雨の時期には、乾燥機や浴室乾燥機を使いましょう。ただし、乾燥するシーズンに洗濯物を部屋干しすることで、快適な湿度に調節できます。うまく使い分けましょう。

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   サウナの中は湿度100%     部屋干しは天気や時期を考えて LinkIconクリックで拡大)

家の中で湿気がたまりやすいところは?

 一番湿気が多いのは、言うまでもなく浴室です。浴室のカビ対策には、お風呂から上がったらすぐに換気扇を回して乾燥させることが基本となります。この他、押入れやクローゼットも気になります。モノを詰め込みすぎると湿気がこもりやすくなるため、適度に隙間を確保しておきましょう。「すのこ」を上手に使って、空気の通り道を確保しましょう。寝室も盲点です。布団には汗や息に含まれる水分が染みこむため、定期的に布団を乾燥させましょう。
 そもそも、なぜ湿気は溜まりやすいのでしょう? それは、水蒸気の性質のためです。浴室などから出た水蒸気は、全体で均一になるように広がっていきます。この際、換気扇や扇風機を使って、水蒸気を外に逃してやれば良いのですが、換気しないままだと他の部屋にも流れていき、空気が淀む場所に留まります。暖かい場所で発生した水蒸気は、家の北側など温度の低い場所に移動し、飽和して結露します。こういう場所は、ダニやカビの栄養となる物質も豊かにあるものです。

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   浴室のカビ対策        扇風機・換気扇をうまく使って LinkIconクリックで拡大)

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換気扇とクーラーをうまく使おう

 自然に換気できることが理想的ですが、実際はなかなかそういうわけにはいきません。寒い日に冷たい外気を入れるのは難しいし、梅雨どきに窓を開けることは湿気対策としては逆効果です。自然換気がうまくできるよう工夫したとしても、やはり人工の換気は必要になってきます。中でも現実的かつ便利なものは換気扇や扇風機、クーラーでしょう。梅雨の時期は換気扇だけでは、梅雨の時期の湿気は取り除けないので、除湿機やエアコンのドライ機能を組み合わせて利用します。
 その際、気を付けたいのが空気の通り道。通風口付近、あるいは風の通り道に棚や家電など置かないよう注意しましょう。

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   空気の通り道に障害物がないか確認 LinkIconクリックで拡大)

住まい造りの段階でできること

 湿度を一定に保つ調湿素材を使うという方法が考えられます。調湿素材とは、住居に湿気が多ければ水蒸気を吸い取り、乾燥しすぎているようなら水蒸気を放出してくる素材です。床下の調湿材からボード、壁材など、湿気や臭いを吸収するだけでなく、有害物質を吸着分解するものまで、様々な素材から選択できます。

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   炭は優秀な吸湿剤     湿度計を備えておくとよい LinkIconクリックで拡大)

空き部屋の管理

 空き部屋の管理は、意外と人手がかかるものです。できる限り、手をかけず、綺麗なままで保ちたい場合、湿気対策と日光への対策は欠かせません。畳の上にカーペットを敷きっぱなしにするのは厳禁です。カーペットと畳の間は湿気がたまりやすく、カビやダニが発生源となります。家具や畳を紫外線から守りたい場合は、日除けカーテンクラフト紙を使うと、経済的です。それでもなお、日々の清掃や空気を循環させることで、カビやダニ、汚れから守られます。弊社の抗菌消臭剤、タカラコートEPを使用することで、若干の防カビ効果も期待できます。

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   日除けカーテン       片面黒ポリラミクラフト紙 LinkIconクリックで拡大)

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窓を断熱ガラスに

窓ガラスに断熱ガラスも検討に値する事項です。結露を極力防ぐことができます。鍋料理をするご家庭では換気扇を回しておくと、鍋から出る水蒸気を外に逃すことができます。ここで、家具の配置も一考に値します。家具と家具、家具と壁との隙間には空気が滞留しやすいので、風通りをよくするために、少し離しておきましょう。反対に冬場は、部屋が過乾燥になりがちなので、ウイルスが繁殖する可能性が高くなります。日頃から湿度計をチェックする習慣をつけておきましょう。

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   結露はやっかいもの      水蒸気をいかに素早く外へ排出できるか LinkIconクリックで拡大)

新築住宅だからこそ、湿気対策を怠らない

「新築だから」と安心しきって、換気を怠っていると、知らず知らずカビが大発生していてビックリ!なんて経験はないでしょうか。事実、新築の住まいは、カビが発生しやすい原因を備えています。先ず、新築住宅の多くが「べた基礎工法」を採用しているのが原因です。この工法では、床下すべてにコンクリートを打ち込みます。ご存じのとおりコンクリートは、水を加え練り込んでいるため、どうしてもコンクリート内に水分が多く含まれた状態になっています。基礎コンクリートは、水気が完全に抜けるまで約1年から1年半かかるそうです。1年以上経つまでは、新築特有の湿気が抜けない、ということです。

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   新築だからこその湿気対策     1年以上は建物から水気が抜けない LinkIconクリックで拡大)

空気の流れと湿気の確認

隣接する建物との隙間があまりない場合、建物側の部屋に換気扇をつけておくのもいいでしょう。日当たりの悪い部屋は通常、納戸やクローゼットに使われますが、こうした場所に他の部屋から湿気が流れ込み、滞留してしまうことがよくあります。このような場合は、ドア上下にスリットを入れたり、ドアの反対側にガラリをつけることで換気を確保します。また、家の周辺を湿度計を持って家周りを歩いてみると、どの場所の湿気が高いか、低いか、または風の流れなどもチェックできます。

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   蒸気の流れに注意      意外なものから水蒸気が発生する LinkIconクリックで拡大)

床下の湿気対策

よく知られている素材にゼオライトがあります。ゼオライトは多孔質の「石」で、湿気を取り込みます。基本的に石なので重く、取り扱いにくいのが難点。取り扱いが楽という意味でお薦めできるのは、木炭(粉炭)でしょう。床下調湿材として適していると思われます。どちらも半永久的に使用できる点は特筆に値します。屋外から外気を空気を取り込むためにファンを取り付ける人もいますが、この場合、そこそこパワーのあるファンが必要になります。ソーラー換気扇は、パワー不足のうえ、トラブルも多いので注意が必要です。

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   床下に調湿材を敷こう      換気扇はハイパワーのものを LinkIconクリックで拡大)

タカラコートEP

カビの臭いを一掃!
若干の防カビ機能も備えています

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特徴:
・強力な消臭機能
・かび臭いにおいを一掃
・施工部分がカビにくくなります(完全に取り除くには除カビ剤が必要)
・天然素材を使用しているので、安心です

販売形態:
・18リットル
・4リットル

片面黒ポリラミクラフト紙

畳を紫外線から守ります
ゴミやカビ、ダニの防止に効果あります!

特徴:
・クラフト紙に、片面のみ黒いラミネート加工を施しています
・サイズは、2,700mm x 3,600mmで、6畳分の大きさ
・重量は、75g/㎡
・湿気を通しません

販売形態:
・20枚一組(折りたたみ)

クラフト紙

畳を紫外線から守ります(エコタイプ)
ゴミやカビ、ダニの防止に効果あります!

特徴:
・高級クラフト紙
・サイズは、2,700mm x 3,600mmで、6畳分の大きさ
・重量は、75g/㎡
・湿気を通します
(片面黒ラミクラフト紙は、湿気を通しません。場所に応じて使い分けてください)

販売形態:
・20枚一組(折りたたみ)